ウィジェット導入の経緯
Q ウィジェットを企画した背景と目的を教えてください。
第一の目的は、臨床医向けのWebサイト「日経メディカル オンライン(NMO)」のページビューを増やすことでした。医師会員の方を対象に、メールマガジンで週2回、新着記事情報をお伝えしています。現在でもメールマガジンで紹介する記事を読むために、NMOを開くという方が多いのですが、「それ以外の手段はないのか?」ということを検討し始めました。RSS配信は行っていますが、使いこなせていない人も多く、敷居が高いようでした。そこで、「ウィジェットを使って、新着情報を配信する」という案が出てきたんです。開発コストが大がかりでないことや、医師の方は病院でたいてい1人1台コンピュータをお持ちなので、ウィジェットをダウンロードさえしていただければ、確実に情報をリーチできるというのが魅力でしたね。
ウィジェット企画について
Q このウィジェットを企画・制作する上で、こだわった点はどんなところですか。
先ほどお話しした通り、医師会員の多くはMacユーザーなのですが、編集部としてはMac版とWindows版を用意せずに、1種類で対応したいという希望がありました。Windows用、Mac用を別々で用意すると、それぞれのご案内をする必要がありますし、トラブルも増えると思いました。そこで、Adobe AIRという共通プラットフォームをご紹介いただき、これを実現することができました。Q このウィジェットを制作する上で、苦労した点はどんなところですか。
会員サービスの一つにポイント制度があるので、ウィジェット上に現在の獲得ポイントを表示して確認できるようにしたのですが、通信やセキュリティの問題をクリアするのがけっこう大変でした。あとは機能性とデザイン性の兼ね合いですね。今回は「情報をわかりやすく見せる」という機能性を重視した結果、ウィジェットの大きさが少し大きくなってしまったんです。この点について「モニター上で目障りだと思ってしまうのでは?」という懸念があったのですが、医師のみなさんは仕事上比較的大画面で高解像度のモニターをご利用になっているようなので、今のところ、サイズについての要望は特に寄せられておらず、これでよかったのかなと思っています。発表後の反響と今後
Q 利用者の反応はいかがですか。
「使いやすい」とおおむね好評です。デスクトップに常駐させていらっしゃる方が多いようですが、身近に長く使ってもらうことを目指していたので、その狙いは達成できたんじゃないかと思っています。Q 今後の改善点やバージョン・アップなどについてお聞かせください。
ウィジェットの最下部に広告表示スペースを設けていますが、広告媒体としてはまだ本格的に始動していません。現時点ではウィジェット自体の認知度を上げていくことが最優先課題なので、まずはウィジェットについての告知を積極的に行って、ダウンロード数をもっと増やしていきたいです。その上で、広告媒体としても有効に活用できればと考えています。ありがとうございました。
株式会社 日経BP
吉村 馨太
岡山県生まれ。東京農業大学大学院・バイオサイエンス専攻を修了後、2004年に入社し、日経バイオテク編集部に記者として配属。08年9月より、日経メディカル オンライン編集部に異動し、記者としての業務のほか、新規コンテンツ開発・運営、他社とのコラボレート事案の立ち上げなどを担当。